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Solarstone「Electronic Architecture」:エモーショナルクラブ音楽ガイド

SolarstoneことRich MowattのDJミックスシリーズがElectronic Architecture。テクノ・プログレッシブハウス・トランス・ブレイクスといった要素を、独特の浮遊感でまとめていった傑作シリーズだ。このシリーズはなんというか、イメージ作りというか世界観の構築というか、その辺りに並々ならぬこだわりを持っているようで、ひとつひとつの曲の印象はバラバラなのにも関わらず、全体を通して聞くとかなり強く「Electronic Architecture」としてのイメージが湧く。ビジュアル的にはまさしく上に挙げた白地に原色の縦横ラインの、若干レトロなサイバー未来感。

The Forerunners "Dragonfly [Ilya Malyuev Remix Reconstruction Version]"

「Electronic Architecture」より

同シリーズは現在までに

「Electronic Architecture」(2枚組)

「Electronic Architecture 2」(2枚組)

「Electronic Architecture 2 (Ambient Edition)」(2枚組)

「Electronic Architecture 3」(3枚組)

の4作がリリースされている。

僕のお気に入りは1作目で、目が眩むような真っ白さとビビットさに衝撃を受けた。最初に聞いたからというのもあるだろうけど。ジャンル的にも曲調的にも最も大きな幅があるミックスでもあり、少しずつ世界観が移り変わっていく姿を楽しめる。

Solar Energy "Wanna Feel What You Feel [Instrumental]"

「Electronic Architecture」より

シリーズとして確立されたスタイルを持っているのが2作目で、特に1枚目はプログレッシブハウスを中心としたミックスCDの最高傑作のひとつではないかと思う。アンビエントエディションも原曲のイメージに近い、メロディアスなものが多く、「環境音楽」に留まらない奥行きを持っている。

Kazusa & Shingo Nakamura "Dice"

「Electronic Architecture 2」より

3作目はよりクラブサウンドとしてのトランスが中心となっており、アグレッシブな音も多く取り入れられている。それでも全体としてのElectronic Architectureらしさは失われておらず、浮遊感と疾走感を併せ持った仕上がりになっている。なお3の3枚目は、アンビエント/チルアウト系のミックスとなっており、2のアンビエントエディションのスタイルをさらに洗練させたものになっている。

Nils Fahm "Dedication, Loyalty (EA3 Edit)"

「Electronic Architecture 3」より

現在はSolarstoneは「Pure Trance」シリーズをリリースしており、この先「Electronic Architecture」が復活するかどうかは不明瞭な状態だ。「Pure Trance」も良いのだけど、この真っ白でビビットな世界観がもう一度帰ってくることを僕は願っている。

#DJミックス #Solarstone #プログレッシブ #Progressive #Trance #トランス

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