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Inside Moovment: トラック制作の裏側、全部公開(その2)


Moovmentのトラック制作の裏側を公開します。写真はあんまり関係ないです。前回の記事はこちら。今回はリズム周りを中心に中身を公開。前回から取り上げているのはこの曲です。

まずはとりあえずドラムです。

特に何の変哲もないハウス系のドラムパターンです。キックはやや重めのアタックがはっきりしたものを選びました。曲のキーに合わせて高低を調整します。Abletonの場合は「Tuner」が便利。キックとキックの間にコンプレッサーで潰してイコライザーで低域を削った別のキックを入れています。トライバルっぽい雰囲気が出ます。普通この役目はタムタムだと思いますがまあいいや。

クラップは3種ほどのサンプルの組合せ。メインのクラップはほぼオングリッドで、サブは結構ルーズにタイミングをズラしています。ハイハットは数えたら5種類ありました。ハウス系のドラムパターンの場合、ハイハットはスッキリさせるかシャンシャン目立たせるか、目指す音次第で方向性がガラリと変わります。これは思いっきりシャンシャン系。シャイカーやタンバリンのサンプルまで加えています。

キック以外は適当に左右に振り分け、全体に強めのコンプレッサーをかけた上でキックからサイドチェーンをかけ、さらに軽くリバーブをかけています。キックは別のバスに流してベースと一緒に処理しています。

このパターンとは別に、クラップをいろいろ加工(逆転・ロングリバーブ付加など)したループをつくって重ね、多少の変化をつけています。

さらに曲の展開に合わせてラテン系のシェイカー、タンバリン、コンガのループを加工して重ねます。ごちゃごちゃし過ぎないよう、各トラックのパンとボリュームとコンプレッサーとイコライザーを調整して完成。

さて、こちらはラテン系のパーカッションループをボコーダーに通してみたトラック。

フェイザーと多重ディレイをかけてからボコーダーに通し、フワフワした響きをつくります。さらに右側チャンネルの位相を反転させています。こうするとどこで鳴っているのかわからない、不思議な広がりが出ます。それを元のループと重ねてコンプレッサーをかけ、サチュレーター(ちなみに「その1」で登場したトラックも含め、現在まで紹介したすべてのトラックにサチュレーターが入っています。病気みたいなもんです)で歪ませ、さらにサイドチェーンを入れます。

ボコーダーのキャリアはZ3TA+2でつくった倍音全開のパッド。こちらにもフェイザー、オートフィルターとオートパンで動きを出します。

すでにごちゃごちゃしているリズム隊にさらにごちゃごちゃを加えるのもどうかと思ったんですが、入れてみたら案外しっくり来たのでそのまま採用。

ベースはそんなに変わったことをしていないので紹介は割愛します。ただ、いい感じでベースが決まるまでには、だいたい恐ろしく手間がかかります。もっとずっしりさせようとするとモコモコになるし、すっきりさせようとするとスカスカになるし。僕はいまだにベースの調整が苦手です。ちなみに今回のベースはMassiveです。Mini V(旧Mini Moog V)もよく使います。

#MOOVMENT #プログレッシブ #Ableton小ネタ #エフェクト

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