Ableton Liveでダックディレイ&ダックリバーブを使う
ダックディレイは、ドライ音に合わせて音を”引っ込める”ディレイです。
ダックリバーブは、ドライ音に(以下略)
こんな感じです。
<ドライ>
MoovmentよりMIWAイノウエさんのボーカル。
異世界的な雰囲気を出すために、がっつり空間系をかけたいと思います。
<普通のディレイ&リバーブ>
がっつり空間系をかけると雰囲気は出るけど、音が遠い感じに。
<ダックディレイ&リバーブ>
ダックディレイ&リバーブは音が近い感じのまま、雰囲気を出せます。
設定はこんな感じです。

オーディオエフェクトラックにチェーンを2つ作り、
片方にディレイ(リバーブ)とコンプレッサーを入れます。
ディレイ(リバーブ)は100%ウェットもしくはドライを-inf dBにします。
エフェクト音とドライ音のバランスはエフェクトラックのミキサーで調整します。
コンプレッサーの▼を押して「Sidechain」をオンにし、
「Audio From」を同じトラックにします。
ポイントはここで「Pre FX」にすることです。
こうすることでドライ音に合わせてコンプレッサーがかかり、ディレイ音を引っ込めます。
引っ込み具合はスレッショルドで調整、レシオは2~4:1ぐらい。
アタックやリリースはものによって違うんですが、あんまり気にしなくてもいいと思います。
ちょっと不自然に聞こえる場合はリリースを少し長くします。
長くしすぎると単純に音が小さいディレイになってしまいます。
普通の、自然な奥行きが欲しい場合は、ダックディレイやダックリバーブを使わず、
普通のディレイやリバーブを薄くかけた方がたいていうまくいくと思います。
基本的にはヘンな響きがほしい人向け。