神秘主義クラブミュージック:Deep Forestその2
最初のアルバムから現在まで、様々に変化してきたDeep Forest。後半はメジャーを離れて以降の作品を中心に紹介する。
全曲が同名の映画のサントラでもあるという変わったアルバム「Pacifique」より「Huaine Overture」。ポリネシアのとある島を舞台としている。アルバム全体で見るとサントラというよりアルバム。映画音楽ということにこだわらず、自由に世界観を表現している。
同じく映画のサントラでもある「草の乱」より「Eternal Dream」。日本人シンガーソングライターLyricoとの共作。もちろん舞台は日本、秩父事件を題材とした歴史映画である。アルバム全体で見るとアルバムというよりサントラ。日本映画の映画音楽として作り上げられているのが特徴で、ここで紹介するのも場違いな気がしたが、特にテーマソングのこの曲は紹介しないわけにはいかない名曲だ。
変なビデオしか無かった。だいぶヤバいなこれ笑 ある意味必見。
ちゃんと聞きたければ買うしかない。
Michael Sanchezが抜け、Eric Mouquet一人となった、”Deep Project”のアルバム、「Deep Brazil」より「Amazonia」。様々な音楽要素を集めてひとつのアルバムへと紡いでいくスタイルのDeep Forestとしては異例の、一人の歌手を全体的にフィーチャーしたアルバムになっている。この明るさと柔らかさは、Deep Forestが最初期のクラブサウンドからずいぶんと離れたところに旅をしたことを示す。
「Deep Africa」より「Dub Africa」。突き抜けるような強力なパワーで気を失った2分45秒の後、僕たちは気づく。ああ、あのDeep Forestが帰ってきたんだ。
Deep Forestはアフリカとクラブサウンドに帰ってきた。
原点回帰だが原点回帰でない、なかなかに尋常ならざる1曲。
多国籍な音楽性は「Music Detected」と同様だが、前作以上にクラブサウンド化を推し進め、かつ今まで見られなかったような様々な音楽実験を行う「Evo Devo」。Eric Mouquetももうすぐ還暦だが、立ち止まる気は無さそうだ。次のDeep Forestは果たしてどこに向かうか。
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