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Ableton Live 11で実現してほしい11のこと

Ableton Liveはそれはもう素晴らしいDAWで、開発が終了しない限りこの先もずっと使い続けようと思っている。Liveが無かったらもう曲なんて作れない。(いやそこまでではないかもしれないけど)Liveも今回のアップデートでついに10の大台に乗った。お布施(アップデート料)高いなと思ったけど、やっぱりとても良い。グループinグループとか、何年も待ち望んでいたけどついに実装。ついでに11あたりでぜひ実装してほしい機能をまとめてみた。まあ、Ableton持っていない人は逆に「こういうことは現時点できないんだな」と思ってください。

1:External Effectモジュールで内部ルーティング

Liveの内部ルーティングは結構柔軟にいろいろできるのだけど、例えばあるオーディオトラックを他のトラックのVSTにサイドチェイン入力したいとき、もうひとつオーディオトラックを使うか、リターントラックを入れるかしないといけない。これが微妙にめんどくさい。

External Effectを使うと、他所にオーディオを送ることができるけど、現時点送り先はハードウェアのアウトプットだけになっている。これを内部トラックやVSTのサイドチェイン入力に設定できるようになれば、だいぶ手軽になるはずだ。エフェクトチェインの途中から他のトラックに分岐なんてこともできるし。

それほど大きな変更ではないように思うので、10.Xのマイナーアップデートでできるんじゃないかな。

2:フィジカルコントローラーを複数トラック同時に自動アサイン

Liveにネイティブ対応したフィジカルコントローラーはいろいろあって、自動アサインがとても便利なのだけど、実はDJやライブなんかをやるときにやりたいことがひとつできない。

それは複数トラックのモジュールを一度にコントロールすること。例えばDJであれば複数トラックのEQを一度にコントロールしたい。ところが現時点でのフィジカルコントローラーは、複数トラックのトラックボリューム・パン・センドなどを自動アサインするか、ひとつのトラックのモジュールパラメーターを自動アサインするかしかできない。つまり、複数のトラックにEQを置いて、それらを自動アサインで同時にコントロールすることはできない

自動アサインを諦めて手動アサインにすると、今度は特定のトラックのモジュールしかコントロールできず、多数のトラックを移動しながらコントロールすることができない。8トラック分の操作子があるコントローラーなら8トラックしか操作できなくなる。

だからフィジカルコントローラーで複数トラック同時に自動アサインできる、何かの仕組みを僕は大いに希望しているし、Ableton派DJの皆様もそうなんじゃないかと思う。例えば各トラックの最初に置いたモジュールの3つのパラメーターを自動アサインできるようになれば、複数トラックのEQを同時に操りながらDJができる。これができるようになったら、僕もCDJでなくてAbletonでDJしたいと思う。(たまにしかDJしないけど)

ソフトウェアだけでなく、新しいハードウェアを開発したりファームウェアをアップデートしたりする必要があるだろうから、それなりにハードルの高い機能追加になりそう。

3:譜面&歌詞編集

一人で曲をつくる分には、譜面なんか全く必要ないんだけど、ボーカリストさんなんかとコラボするときにはかなり必要度の高い機能だなと最近思うようになった。現時点、Abletonには譜面や歌詞に関する機能は一切無いので、僕はSMFに書き出してSONARで編集している。Ableton上で完結できるようにしてほしいな。

4:ライブラリにタグ機能&コメント機能追加

Liveでは、プロジェクトファイルもテンプレートもサンプルも内部モジュールもプラグインもプリセットもすべて、画面左側に現れるライブラリで一元管理できるようになっている。今回のアップデートでは色付けしてグループ分けする機能も追加され、ますます使い勝手が良くなっている。

だが、サンプルやプラグインが増えてくると、だんだんどういうものなのか覚えていられなくなる。特にシンセサイザー系のプラグインは、どういう音が出るのか名前からはまったくわからなかったりするので、ジャンル・音質・雰囲気・用途などをタグにして登録できるようにしてほしい。また左下に現れる説明コメントも、様々なファイルについて編集できるようにすれば、巨大化したライブラリでも自由に扱えるようになると思う。

5:セッションビュー時のシンコペーション対応

セッションビューのクリップは基本的に小節単位でクオンタイズされて再生を開始する。(ちなみにこの単位を変えたりクオンタイズを切ったりすることもできる)つまりすべてのクリップは小節の先頭から始まる前提になっている。このため小節の先頭より少し早く始まるフレーズはクリップビューで扱うことができない。だから前のクリップの末尾に入れたり2つのクリップに分割したりしてやりくりするか、諦めてアレンジメントで編集するかしなければいけない。

クリップの先頭(1:1:0)より少し前に置いたノートを小節の開始より少し前から再生できるようにすれば、複雑なフレーズも扱いやすくなる。

6:クリップビューでのオーディオ編集

オーディオ編集はすべてアレンジメント上でのみ行えるようになっている。クリップビューで出来ることはオーディオワープ(オーディオクオンタイズ他ができる機能)と、クリップエンベロープぐらいで、切り貼りを伴うような編集はアレンジメントビューでなければできない。このため、オーディオを複数含んだクリップや、一部を逆再生にしたクリップなんかは一度アレンジメントでつくってからバウンスするということになる。クリップ上でもできるようになると、複雑なドラムパターンも作りやすくなるだろう。

ちなみにこれはBitwigには存在する機能なのだけど、(噂によれば)Ableton社内からケンカ別れした開発者達がつくったのがBitwigという話で、Ableton的には禁断の機能なのかもしれないし普通にそうでないのかもしれない。

ついでに鉛筆でちょいちょいと修正もできるようにしてくれればベスト!

7:アレンジメントビューでのオーディオワープ

上記6とは逆にオーディオワープはアレンジメントでは使えない機能になっている。普通にクオンタイズするだけなら問題ないのだけど、例えば他のトラックと合わせてタイミング調整したい場合、クリップビューではかなりやりづらい。特に長いクリップだとなおさらだ。ついでにクリップエンベロープも編集できるようにして、アレンジメントビューでクリップを拡大するとクリップビューの機能がそのまま使えるとか、そういうのがいい。ついでにMIDIもアレンジメントビューのままいじくれるようにしてくれないかな。

8:柔軟なフリーズ

Liveのフリーズ機能は非常にベーシックなもので、トラックに含まれるすべてのクリップをワンボタンでオーディオにする。(ちなみにプラグインのメモリ解放は行われないので32ビット時代はメモリ管理がやや大変だったし、64ビットでもメモリが少ないと多分大変)このフリーズ機能はトラックのバウンスにも使えるのだが、やや柔軟性が無い。

例えばエフェクトにサイドチェインコンプを入れているとフリーズできない。またトラックの一部必要なクリップだけバウンスすることもできない。リサンプリング機能でレコーディングするのは長いクリップだと時間がかかるし、オーディオエクスポートを使ってもいいんだけど、ミキサーボリュームを0dbにしたりリターントラックを切ったりしてエクスポートした後、エクスプローラーかライブラリーからドラッグ&ドロップしなければいけないのでやっぱり微妙に面倒くさいわけだ。エフェクトチェーンの途中までフリーズしたり、一部のクリップだけフリーズしたりできるようにしてほしい。あとなんだかんだメモリ解放オプションは要る気がする。

9:オートメーションの「間引き」

Liveでフィジカルコントローラーを使ってオートメーションを描くと、128段の階段状になった大量のブレイクポイントができる。だいたいこのままでも問題ないのだけど、一部のパラメーターで128段階以上の内部数値を持ったものは滑らかに音が変化しないことがある。またカーブの具合やタイミングをちょっと調整したいとき、そのまま大量のブレイクポイントが入っていると編集しづらい。ブレイクポイントを自動で間引いて、適当に滑らかな曲線を作ってくれる機能があるといい。

10:複数トラックに同じVSTを一度に追加

例えばコンソールシミュレーター系のプラグインだと、たくさんのトラックに同じプラグインを放り込むことになるわけだけど、Liveでは複数のトラックにまとめて同じプラグインやモジュールを入れる方法がない。ひとつひとつドラッグ&ドロップしなければならないので微妙に面倒くさい。複数トラックを選択した状態でプラグインやモジュールを入れると、同時に入るようにしてほしい。ついでに同時に入れたプラグインやモジュールのパラメーターを同時に変更できる「クローン化」オプションもあるとなおよし。

11︰VSTを置いたときのXYパッド以外の操作子

VSTをトラックに追加するとモジュールにXYパッドが表示されるが、ぶっちゃけあれいらなくない?少なくとも僕はめったに使わないので、代わりにツマミやスライダーを好きに置いて好きなパラメーターにアサインできるようにしてほしい。で、アサイン設定をVSTを置いたときのデフォルト設定として保存できればカンペキ。

まだまだ改善点はたくさんあるけれど、それでもAbleton Live 10は素晴らしい。もう少し使い込んでみたらまたレビュー記事でも書いてみたいと思う。

#Ableton #Live10

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